Functional analysis of a C.elegans trans-splice acceptor
Richard Conrad, Ruey Fen Liou and Thomas Blumenthal
Nucleic Acids Research, 1993, 21, 913-919
これも、今の実験計画に関連して読んでみた。
ちゃんとよんでないけど。
つまるところ、SLトランススプライシングに必要なAGサイトをつぶしたらどうなるのかという事をしらべている。
AGサイトはSLトランススプライシングのアクセプターサイト(つまりドナーのSLが結合するところ)に絶対必要なサイトである。
このサイトをつぶすと、SLトランススプライシングはどうなるのだろうか。
つぶしてみると、その場所では起こらないが、近いAGサイトで起こってしまうようだ。
それを、cryptic acceptor site と呼んでいる。
また、AUリッチな配列が
上流にあるとそこが好まれてアクセプターサイトして使われるらしい。
Richard Conrad, Ruey Fen Liou and Thomas Blumenthal
Nucleic Acids Research, 1993, 21, 913-919
これも、今の実験計画に関連して読んでみた。
ちゃんとよんでないけど。
つまるところ、SLトランススプライシングに必要なAGサイトをつぶしたらどうなるのかという事をしらべている。
AGサイトはSLトランススプライシングのアクセプターサイト(つまりドナーのSLが結合するところ)に絶対必要なサイトである。
このサイトをつぶすと、SLトランススプライシングはどうなるのだろうか。
つぶしてみると、その場所では起こらないが、近いAGサイトで起こってしまうようだ。
それを、cryptic acceptor site と呼んでいる。
また、AUリッチな配列が
上流にあるとそこが好まれてアクセプターサイトして使われるらしい。
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スプライシングリーダー(SL)トランススプライシング
SLトランススプライシングが起こる生き物は進化的に不可解。
SLトランススプライシングは一部の生き物で起こる特別なスプライシングである。
ユーグレナ、線虫、脊索動物、ヒラムシ、ヒドラ、ワムシで見つかっている。
英語では、euglenozoans, nematodes, chordates, flatworms, cnidarians, rotifersとなる。
植物、昆虫、脊椎動物では見つかっていない。
SLトランススプライシングの仕組み。
通常のシススプライシングと比べればわかりやすいが、シススプライシングでは5'側のエクソンの3'端がドナーサイトとなる。SLトランススプライシングではスプライシングリーダー配列(SLRNA)がドナーサイトとなる。SLトランススプライシングはシススプライシングと似たメカニズムで起こっていると考えられている。SLトランススプライングが起こると、それより上流は切り取られてしまうので、SLは常にmRNAの5'端につく。 ちなみに、SLトランススプライシングで切り取られてなくなってしまう部分をアウトロン(outron)という。SLトランススプライシングが働くためには、ブランチポイント(Branchpoint)Aとpolypyrimidineサイトが必要だ。
SLトランススプライシングが起こる生き物は進化的に不可解。
ユーグレナ、線虫、脊索動物、ヒラムシ、ヒドラ、ワムシで見つかっている。
英語では、euglenozoans, nematodes, chordates, flatworms, cnidarians, rotifersとなる。
植物、昆虫、脊椎動物では見つかっていない。
SLトランススプライシングの仕組み。
通常のシススプライシングと比べればわかりやすいが、シススプライシングでは5'側のエクソンの3'端がドナーサイトとなる。SLトランススプライシングではスプライシングリーダー配列(SLRNA)がドナーサイトとなる。SLトランススプライシングはシススプライシングと似たメカニズムで起こっていると考えられている。SLトランススプライングが起こると、それより上流は切り取られてしまうので、SLは常にmRNAの5'端につく。 ちなみに、SLトランススプライシングで切り取られてなくなってしまう部分をアウトロン(outron)という。SLトランススプライシングが働くためには、ブランチポイント(Branchpoint)Aとpolypyrimidineサイトが必要だ。
Insertion of Part of an Intron into the 5' Untranslated Region of a Caenorhabditis elegans Gene Converts it into a trans-Spliced gene
Richard conrad, Jefferey thomas, John Spieth, and Thomas Blumenthal
Molecular and Cellular Biology, Apr. 1991, 1921-1926
5’UTRを人工的にトランススプライシング(SL trans-splicing)をおこしてみるという論文。
今から計画を立てようという実験の参考になりそうなので古いけど読んでみた。
vit2/vit-6という普通はトランススプライシングしない遺伝子の5’UTRにvit-5遺伝子のトランススプライシングアクセプターサイトを導入してみる。
その結果、トランススプライシングがおきた。
5’スプライシングサイトを入れればトランススプライシングが起こるだろうと思うので、
それほど衝撃的ではないと思われた。
Richard conrad, Jefferey thomas, John Spieth, and Thomas Blumenthal
Molecular and Cellular Biology, Apr. 1991, 1921-1926
5’UTRを人工的にトランススプライシング(SL trans-splicing)をおこしてみるという論文。
今から計画を立てようという実験の参考になりそうなので古いけど読んでみた。
vit2/vit-6という普通はトランススプライシングしない遺伝子の5’UTRにvit-5遺伝子のトランススプライシングアクセプターサイトを導入してみる。
その結果、トランススプライシングがおきた。
5’スプライシングサイトを入れればトランススプライシングが起こるだろうと思うので、
それほど衝撃的ではないと思われた。