まず第一章は歴史と基礎概念か。
いろいろな生き物が発生学の研究に使われていて、あまりにも発生現象はさまざまなので学者は特定の生き物の特定の期間などに限定して発生現象を見る傾向にあるとかいてあるな。
まさにそのとおり。
その中でいろいろな生き物に共通のメカニズムとか見れたらいいんだろうけどねえ。
限りなく無限大に発生現象なんて存在するから、どんなものを研究対象にするか、何を研究すれば面白いのかはいろいろあるね。
人の病気とかに関係するものが重要だと思われがちだけど、僕なんかは自分が面白いと思う現象をみてみたい。
しかし、実際には論文にしないといけなかったりいろいろな制約があるから、自分が真から面白いと思った研究なんて早々できるもんじゃないけどねえ。
なんとかそういうところに近づいていきたいとは思います。
カエルの発生の図が乗っていて、時期によっていろいろな組織や器官が作られることなどが述べられている。
このあたりの基本的な単語をどこかにまとめてもいいかもしれんな。
生殖細胞と体細胞のことが書いてある。
遺伝する事を基本に考えると、動物の体は単に生殖細胞を運ぶためのものと考えられる。
おもしろいねえ。
鶏は卵が新たな卵をつくる唯一の方法
と表現した人がいるらしい。
デターミナント 決定因子という概念がでてくる。
これは、卵のなかにあらかじめ発生していく因子が存在していて、発生の方向性を決めているとかんがえるもの。モザイク卵などがこのモデルになる。
このことを実験的に証明したのが2細胞期にカエルの細胞を針で壊したもの。
片方は片方だけの幼生になった。モザイク的に発生したわけだ。
しかし、ウニの卵を2細胞期に2つにばらばらにしたところどちらも小さいけれども普通のウニに成長してしまった。この時に初めてregulation 調節というものがしめされた。
このあたりのところが発生を学ぶ上で難しいところでもあり、面白いところでもある。
実験の解釈が難しいのである。
これら2つの結果から疑問がわきまくる。
誘導
シュペーマンとマンゴールドが移植実験で誘導という現象を見つけた。
オーガナイザーという誘導源(日本語でなんていうんだろう)が見つかった。
これは、ある細胞が他の細胞に働きかけて発生をコントロールするというもの。
この時はまだ分子的な事はわかってなかったけど、いまじゃ誘導因子とかシグナルがわかってきている。
発生学はモデル生物で研究されてきた。
有名どころではゼノパス、ショウジョウバエ、線虫、ニワトリ、ねずみ、シロイナズナ、などがある。
変異によって発生に関わる遺伝子が発見された。
遺伝子に変異が入ることによって表現形に異常が出る事で発生に関わる遺伝子のスクリーニングができる。
それによって発生に関わる多くの遺伝子が見つかってきた。
対立遺伝子のことが書かれてる。
Brachyuryのヘテロの変異だと尻尾が短くなるって知らんかったなあ。
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このブログも放置していたのですが、よく考えると生物学の勉強の傍ら更新するブログによみがえらせればいいかなあと思い今日から更新していこうかなと。
そこで、最近発生生物学から離れた事をしているので、なかなか発生学に触れる機会がなかったりするので、ここらでまとめて基礎的な勉強をしてみるかなと思いたちました。
前の研究室にいたころ、一週間くらい合宿と称して飲み兼勉強会を行っていたのを思い出します。
あの頃のように教科書的な本をがんばって読んでみます。
何しろ、すべて解説するというわけにはいかないので、感想だけここに書いときますかね。
僕が図書館で借りてきたPrinciples of DevelopmentはThird Edithionですね。
2007年に出版されたのかな
結構新しいじゃん。
13章まであります。
結構ぶ厚いです。
なのでさらっと読む事にしますわ。
そこで、最近発生生物学から離れた事をしているので、なかなか発生学に触れる機会がなかったりするので、ここらでまとめて基礎的な勉強をしてみるかなと思いたちました。
前の研究室にいたころ、一週間くらい合宿と称して飲み兼勉強会を行っていたのを思い出します。
あの頃のように教科書的な本をがんばって読んでみます。
何しろ、すべて解説するというわけにはいかないので、感想だけここに書いときますかね。
僕が図書館で借りてきたPrinciples of DevelopmentはThird Edithionですね。
2007年に出版されたのかな
結構新しいじゃん。
13章まであります。
結構ぶ厚いです。
なのでさらっと読む事にしますわ。