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2024/04/27 11:45 |
神経で特異的なアルターネーティブスプライシングが
A post-transcriptional regulatory switch in polypyrimidine tract-binding proteins reprograms alternative splicing in developing neurons.
Genes Dev. 2007 Jul 1;21(13):1636-52.
Boutz PL, Stoilov P, Li Q, Lin CH, Chawla G, Ostrow K, Shiue L, Ares M Jr, Black DL.

この論文は神経特異的なアルターネーティブスプライシングの仕組みを調べている論文です。
明日研究室のセミナーで論文紹介をするのにこの論文が面白いかなと思ってます。
ちょっとややこしいですけど、polypyrimidine tract-binding proteinがアルターネーティブスプライシングを神経で特異的に起こるように調節している論文です。

この論文を詳しく読んで、今日のセミナーで紹介しました。
アルターネーティブスプライシングを調節をしている
polypyrimidine tract-binding protein自身がアルターネーティブスプライシングをしているというちょっとややこしい論文でした。

PTBは神経細胞に分化した細胞には発現しないのですが、nPTBが発現するようになるらしいです。
タンパク質レベルでは非常に綺麗にnPTBの発現が神経細胞特異的にみられます。

しかし、nPTBのmRNAが神経細胞以外にもでている。
これが、スプライシングを受けてタンパク質をつくりだせないゴミのmRNAじゃないかという事で調べるのですが。。。。。
Nonesense mediated decayという経路で分解されるからじゃないかと調べるのですが、
mRNAが検出できているので分解されているわけではないのでどうも怪しい。

確かに論文中には他の経路で転写後調節がされているという事が強調されてましたが。

Nonesense mediated decayが原因だったらmRNAはなくなっているはずじゃないかと思ってしまう。
(理解できてないだけなのか?もうちょっとNonesense mediated decayに関する実験例の知識がないとわからない。論文あるのか?)

後はnPTBがPTBによってタンパク質の発現が抑えられていること。

nPTBやPTBをノックダウンした時にアルターネーティブスプライシングに与える影響が、
exonを得るパターンも失うパターンも両方ある。

しかし、メカニズムは良く分かってない。(シススプライシングの抑制だけではないようだ)

神経細胞でnPTBのタンパク質は綺麗に特異的に発現していて、それはエクソン10を持つパターンのmRNAが増える事でおこるようです。

現象は非常にクリアーなんですが、結局のところmRNAの発現とタンパクの発現の関係がわからない。もっといろいろ制御が隠れているという事なんだろうけど、アルターネーティブスプライシングはそれほど神経細胞特異的に劇的に起こっているわけでもなさそう。

この論文は実験もたくさんやっていて、結果もすごく出しているし、いろいろ試行錯誤してやっていていい論文だと思った。
意外と転写後調節で何かしら分かってない調節が起こっるんだなあ、というのが感想です。
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2007/08/30 23:38 | Comments(0) | TrackBack() | 論文から

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