454のホームページや論文を読んだら書いてあるのですが、
信じられない発想なので理解しがたいと思いますので日本語で説明します。
Margulies et al., 2005, Nature, 437, 376-380
http://www.454.com/index.asp
そもそも454シークエンサーはゲノムを一度に多量にシークエンスするために開発されました。
一度にというのは、一回のランでという事です。
ぶつぶつに切ったゲノムDNAをサンプルにしてランダムに読むのですが、
一度のランで300,000readsも得る事ができます。
しかし、各READSは平均120bpと短いです。
上の写真をクリックすると拡大できるので見てください。
ゲノムをブツブツにきります。シアーリングといって、物理的にきります。
この論文では、DNAを混ぜた液体で霧を作ることで、DNAを小さな断片にしました。
各DNA断片の端にAとBのアダプターをつけます。Bのアダプターがついたほうがシークエンスが始まる側になります。
一番右側の図はどうやってアダプターをつけるかという説明の図ですが、ややこしいので説明はしませんが、
ビオチンをつかってうまくAとBのアダプター対になっているシングルストランドの断片だけを抽出する方法です。詳しくは論文のサプリメンタルデーターで。
PR
Conversion of a trans-spliced C.elegans gene into a conventional gene by introduction of a splice donor site
Richard Conrad, Ruey Fen Liou and Thomas Blumenthal
The EMBO Journal vol.12 no.3 1249-1255, 1993
SLトランススプライシングの5'上流にエクソンのドナーサイトを挿入すると、
SLトランススプライシングがシススプライシングに変わるのかという事を調べている論文。
しかし、なんとも読みにくい。
図が書いてあるのだが、その図をフォローするのがかなり難しい。
こういう論文はなんとも眠くなってしまうのだが、自分が行おうとしている実験と似ているので
何とかすべての実験をフォローしておかなくては。
また、最近のトランススプライシングに関する自分のアイデアが本当に正しいかどうか、
という視点から
この論文の実験の結果を解釈してみたい。
アウトロン(outron)にシススプライシングのドナーサイトを挿入した。
その結果、SLトランススプライシングの代わりにシススプラシングが誘導できたというのが主な実験結果。
SLトランススプライシングはシススプライシングと同じメカニズムで起きているだろうということを示唆している。
その際、すべてのmRNAがシススプライシングされたわけではなくて、SLトランススプライシングも同時に起きてしまった。しかし、より、トランススプライシングのアクセプターサイトの近くにドナーサイトを挿入したほうが効率よくシススプライシングが起きた。
なぜこのようなことがおきるのか、ぼくの考えている理屈に当てはめて考えると納得がいく解釈ができる。
が、この論文の中では良い解釈が見つかっていないようだ。
この後の実験で、イントロンの長さが関係しているのではないかと考えて、
イントロンの部分を長くしたらどうなるかと言うことを試している。
しかし、長くしても人工的なシスプライシングの効率は変わらないと言う結果にがでて、その後の解釈に苦労している。
Richard Conrad, Ruey Fen Liou and Thomas Blumenthal
The EMBO Journal vol.12 no.3 1249-1255, 1993
SLトランススプライシングの5'上流にエクソンのドナーサイトを挿入すると、
SLトランススプライシングがシススプライシングに変わるのかという事を調べている論文。
しかし、なんとも読みにくい。
図が書いてあるのだが、その図をフォローするのがかなり難しい。
こういう論文はなんとも眠くなってしまうのだが、自分が行おうとしている実験と似ているので
何とかすべての実験をフォローしておかなくては。
また、最近のトランススプライシングに関する自分のアイデアが本当に正しいかどうか、
という視点から
この論文の実験の結果を解釈してみたい。
アウトロン(outron)にシススプライシングのドナーサイトを挿入した。
その結果、SLトランススプライシングの代わりにシススプラシングが誘導できたというのが主な実験結果。
SLトランススプライシングはシススプライシングと同じメカニズムで起きているだろうということを示唆している。
その際、すべてのmRNAがシススプライシングされたわけではなくて、SLトランススプライシングも同時に起きてしまった。しかし、より、トランススプライシングのアクセプターサイトの近くにドナーサイトを挿入したほうが効率よくシススプライシングが起きた。
なぜこのようなことがおきるのか、ぼくの考えている理屈に当てはめて考えると納得がいく解釈ができる。
が、この論文の中では良い解釈が見つかっていないようだ。
この後の実験で、イントロンの長さが関係しているのではないかと考えて、
イントロンの部分を長くしたらどうなるかと言うことを試している。
しかし、長くしても人工的なシスプライシングの効率は変わらないと言う結果にがでて、その後の解釈に苦労している。