次に、エマルジョン(emulsion)PCRです。
アダプターをつけたDNA断片をPCRをしながらビーズに固定してクローン化されたビーズを作ります。
この作業によってDNA断片のクローニング作業が必要なくなります。めちゃくちゃ楽です。
まず、大量のアダプターAプライマーが固定化されたビーズとアダプターをつけた一本鎖のアダプターがついたDNAをPCRバッファー(プライマー入り)とオイルが混ざった溶液にいれて攪拌します。
すると、エマルジョンができて、中には一つのDNA断片と一つのビーズが入った状態のものがあります。
なんと、このままPCRをかけるんです。
各エマルジョンの中でPCR反応がはじまります。
そうすると、固定化されたDNA断片が増殖したビーズが出来上がります。
うそみたいな話ですが。
このウニみたいな感じになったビーズについているDNA断片はすべて同じDNA断片が複製されたものです。
一番右はエマルジョンの写真です。
参考
Margulies et al., 2005, Nature, 437, 376-380
http://www.454.com/index.asp
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