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2024/11/24 12:41 |
線虫の新規snRNPsはトランススプライシングに
昨日の夜はサッカーがあってそのまま2時過ぎ位まで寝られなかった。

最近はそんな日がおおいなあ。

今日はこの論文を斜め読みからはじめるか。
RNA. 2007 Apr;13(4):511-20. Epub 2007 Feb 5.  Links

A novel family of C. elegans snRNPs contains proteins associated with trans-splicing.


Blumenthal T  昨日と一緒の著者。 

続けて同じ著者のほうが読みやすいかな。

Blumenthal Tはトランススプライシングの分野で精力的にがんばっている人らしい。

今回の論文は、SLプロテインと新規に見つかった線虫のSL snRNPについての話。

SL75pとSL21pとそのパラログSL26pがある。
そのうちSL75pとSL21pがSL1のsnRNPコンプレックスに含まれている。

SL26pは含まれていない。

しかし、SL26pはSm Yという新規のsnRNAコンポーネントに含まれている。


SL75pをノックダウンすると致死なのだが、

SL26pとSL21pを個別にノックダウンしても致死にはならず、
SL26pとSL21pを両方ともノックダウンすると致死になる。

これは機能的にSL26pとSL21pがオーバーラップしているからという事を示唆している。

SL26pとSL75pは結合するので、
SL1 RNA complex と Sm Y complexが結合していると思われる。


結局のところ、SLトランススプライシングに線虫で見つかったSm Yコンプレックスが重要な働きをしているのではないかという事が言いたいらしい。


Sm ribonuclearproteins       7つの保存されたSmモチーフをもつタンパク質。SnRNPのコアになる。
image008.jpg

snRNPs





Birkhäuser Verlag, Basel, Switzerland) Oct 61(19-20), D. Schumperli and R. S. Pillai, The Special Sm Core Structure of the U7 snRNP: Far-reaching Significance of a Small Nulcear Ribonucleoprotein, pp2560-1570, 2004, PMID: 15526162.

U1
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U4
U5
 
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2007/10/18 04:51 | Comments(0) | TrackBack() | 論文から
トランススプライシングとオペロンのプロセシングをコントロールする線虫のシークエンス
RNA. 2007 Sep;13(9):1409-26. Epub 2007 Jul 13.

C. elegans sequences that control trans-splicing and operon pre-mRNA processing.


この論文は線虫のオペロン遺伝子間の配列をバイオインフォマティックに解析して、重要と思われる配列を解析している。

バイオインフォマティックで解析している部分はまったく持って理解不能。

よって分るところだけメモしとく。

線虫にはSL1とSL2という二つのSLRNAがある。
(ほやには一つしかない。)
SL2は主にオペロンの下流の遺伝子のトランススプライシングを行う。
SL1はどこでもいい。

オペロンの遺伝子間のプロセシングが行われるには以下の因子が必要。

CPSF Cleavage Polyadenylation Specificity

CstF Cleavage stimulation factor

SL2 snRNP   SL2 small nuclear ribonuclear protein

Ur element


U-rich element

PAS (AAUAAA)  poly adenylation signal

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


Common SL2 (operon) processing model
普通のオペロン遺伝子間のプロセシング。

SL1SL2.jpg











Common SL1 processing model
SL1だけのトランススプライシング。
今回の解析でOuエレメントという保存された配列が初めて見つかった。OuエレメントはUrエレメントに似ているので同じ起源の配列である事がしさされる。しかし、UrエレメントにはCstfが必要。

sl1.jpg











Large separation operon processing model
オペロン遺伝子間の距離が長い場合、SL1とSL2のトランススプライシングが競合すると考えられる。
この図のほかにも、内部プロモーターが働いて、別々に転写されている事も考えられる。
sl1vsSl2.jpg



















SL1-TYPE Operon processing model
オペロン遺伝子間のスペースがないタイプのプロセシング。
ホヤのオペロンの大部分ははこのタイプらしいのでなんて書かれているか興味深い。
ポリA付加かトランススプライシングの競合が起こる。
ポリAが先に付加されると下流遺伝子のトランススプライシングは起こりえない。
下流のトランススプライシングが先に起こると、上流の遺伝子は分解されるか、ポリA付加される。
ただし、上流の遺伝子がポリA付加されるには、SLトランススプライシングによってふかされたブランチが取り除かれなければならない。
SL1typeoperon.jpg





















2007/10/17 04:00 | Comments(0) | TrackBack() | 論文から
6本の論文
新しい学生が9月から来たのでうちのボスのテンションが上がっている。

新しい学生のテーマはユウレイボヤのSLトランススプライシングに関わる研究である。

そこで、SLトランススプライシングの最近の論文をまとめて読もうという話が持ち上がってきた。

ボスは17本の論文をピックアップしてきた。

みんなで手分けして読もうということだ。

僕の分担はそのうちの6本。

今週の半ばにもう一度集まって担当の論文がどうだったかを

大雑把に紹介しなければならない。

なぜか、おれはオペロンに興味があるということになってオペロンに関する論文を担当になっている。

実際のところ、まったく興味ないのだが。

SLトランススプライシングという分野では、
人々はオペロンとSLトランススプライシングとの関係に関心を抱いているので、
どちらにしても勉強していろいろと知っておかないといけない。


まずは C.elegans sequences that control trans-splicing and operon pre-mRNA processing

これは線虫のオペロン遺伝子のmRNAがどのようにプロセシングを受けているかという事を調べている論文。

めちゃめちゃ細かいプロセシングの事が書いてあるので勉強せなまったくわからん。

2007/10/17 00:25 | Comments(0) | TrackBack() | 論文から

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